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ニンニク (Garlic)

<生態><歴史><科学的性質><成分><効能><効能パートU>

<ドラキュラとの関係><悪影響><選び方>

(ニンニクの生態)
ニンニクは温帯から熱帯にかけて、世界中で広く分布しており、手軽に庭で栽培することもできます。ニンニクの茎は1mほどの高さになり、花は白紫色で、受粉しても受精せず、ほとんど結実しません。ニンニクは種から芽が出るのではなく、鱗茎というものから芽を出して増えていきます。葉は茎のもとから出て細長く、15cmほどの長さになります。

(ニンニクの歴史)
エジプトでは、紀元前3750年頃のニンニクの粘土模型が発見されています。あの、ツタンカーメン王の墓の中にも数々の金やラピスラズリとともに、乾燥されたニンニクがあったということです。また、古代エジプトやローマでは料理としてよく使われていました。
日本においては、ニンニクを食べる習慣があったわけではなく、古くは源氏物語にニンニクを薬に使う話が出てきます。

(ニンニクの科学的性質)
ニンニクは自然の状態であれば無味無臭です。切ったりつぶしたりしてはじめて刺激のある味や香りが出てくるのです。ニンニクの細胞にはアリインというアミノ酸とアリナーゼという酵素が存在しています。アリインとアリナーゼは細胞の別々のところに存在していますが、細胞が破壊されて、両者が結びつくと、アリインがアリナーゼによってアリシン(チオスルフェン酸ジアチル)に変化します。このアリシンこそがあの臭いの元凶なのですが、アリシンは非常に反応性が高くて刺激が強く、殺菌作用のある化合物です。ただ、非常に不安定で分解しやすく、2−3日の間にニンニク油の主成分である二硫化ジアチルをはじめ、においの強い油性の硫黄化合物に変化してしまいます。

(ニンニクの成分)
ニンニクは、その60パーセントは水分です。ニンニクにはこのほか、炭水化物、蛋白質、脂肪のほか、ビタミンA,ビタミンB1、ビタミンB2,ビタミンCなどが含まれています。また、銅、鉄、亜鉛、錫、カルシウム、マンガン、アルミニウム、ゲルマニウム、セレシウムなどの微量元素が比較的多く含まれています。

(食品としての効能)
ニンニクは古くから、胃痛、潰瘍、下痢、赤痢、咳、気管支炎、喉や耳の感染症、感染を起こした傷など細菌が原因である病気に有効であるといわれてきました。実際、ニンニクは、ブドウ球菌、大腸菌等の細菌に対して幅広い影響を与えることがわかっています。ニンニクには、抗生物質ほどの効き目があるわけではないのですが、あらゆる細菌に効力があり、しかも毒性がなく副作用もありません。つまり、即効性はないけど安全で広範囲に効くすばらしい治療薬といえるのです。
また、ニンニクは血液中のコレステロール値を下げたり、高血圧・心臓病・貧血に対しても非常に有効であるとともに、癌に対しても有効であることがわかってきました(でも、まだ謎も多いのです)。

(ニンニクの効能パート2)
ニンニクは傷などにも効果があることがわかってます。ニンニクで傷口を消毒すると化膿を防ぐほか、水虫にも効果があるといわれています(私は試していません)。また、殺虫剤として使用することができます。しかも、害虫には効果がありますが、植物や鳥などの動物には無害であるといった、非常に安全なものなのです。

coffee break.gif (789 バイト)coffee break ニンニクとドラキュラ
<ニンニクには、吸血鬼を遠ざけるという効果があるらしい・・・?>
これは、ブラム・ストーカーの有名な小説「ドラキュラ」に由来するものです。その内容は、ヒロインの部屋にニンニクが置いてあると、生き血を吸う伯爵(ドラキュラ)は部屋に入ることができなかったというものです。この小説は古い伝説が拠り所となっているそうですが、このことは、ニンニクが災難や邪悪なものから身を守ってくれることを示しています。特に、ニンニクと吸血鬼を結び付ける考え方は東ヨーロッパで多く見られ、この地域ではニンニクが豊富に常備されています。

(ニンニクによる弊害)
ニンニクが体にいいのはわかるが、あのにおいだけはどうにかならないのかと思う人も多いことでしょう。対策として、食べた後に牛乳や味噌汁を飲むと匂いが早く消えるといわれてはいますが、即効性はなく、完全に消えるわけではありません。しかしながら、あのにおいの発生源こそが体に効くので、においを消すのはあきらめて、人に会うときは控えめにするとか、その人にも食べさせてしまうといった方法で対処しましょう。
また、刺激が強いゆえに、食べるとアレルギー反応を起こす人や胸焼けを起こす場合も多々あるようです。

(ニンニクの選び方)
ニンニクは、球が固く、外皮がよく乾燥し、鱗片が大きく、茎にしっかり付着しているものが上品です。また、鱗片の先端部から芽が出ていたり、尻の部分が黒ずんだり窪んだりしたものは、中身が変質している恐れがありますので避けた方が良いでしょう。

というわけで、さあ、毎日ニンニクを食べましょう。